1960年 第1回全国母乳調査を実施

赤ちゃんは、健康なお母さんの母乳で育てられるのが自然であり理想です。しかしさまざまな理由で母乳が足りない赤ちゃんに、できるだけ母乳に近い粉ミルクをお届けしたい。そのためには母乳を知らなくてはいけない。長年にわたる私たちの変わらぬ想いです。
しかし1951年に最初の粉ミルクを開発したころは、欧米人の母乳に関する研究報告はあったものの、食習慣も生活環境もまったく異なる日本人の母乳に関する情報はほとんどありませんでした。

そこで1960年（昭和35年）に、私たちは日本で初めて全国規模での母乳成分に関する調査を実施しました。札幌、東京、大阪の619名のお母さまから貴重な母乳をご提供いただき、その成分を26項目にわたって詳しく分析しました。
欧米人の母乳分析値との比較から、日本人の母乳の特徴を明らかにしました。また日本食品標準成分表に引用されるなど、日本人母乳の代表値として使用されました。